海はひろいな『第二章』

婚外恋愛ブログです。好きだから好きなのに。

許されないことなのは重々承知です。
不愉快だと思う方はどうぞスルーでお願いします。

1222・エピソード1

その日は朝まで一緒にいられるって
ちゃんと帰すつもりだけど ぎりぎりまで一緒にいてって


デートの前にそう言い出した『海』。
どうしてそんなこと言ったのか。
私に見えた意図。


たぶん、彼は帰らないつもりだと思った。
帰らなくてはいけない私を最寄り駅まで送ったら、自分はどこかで始発まで時間潰して帰るつもりなんだろうと思った。
私のうちと『海』のオフィスは近いけど、
私たちのおうち同士は電車で1時間半の距離。
タクシーだと結構痛い。
お互い家に帰るならデート時間のリミットは終電の時間だけど。
私だけ帰れればいいのなら条件はゆるく変わる。
『海』が帰ること諦めたから。
私の駅までタクシーで数駅圏内で過ごすなら、
私の許せる時間がリミットに変わる。


だからそんなこと言ったんだよね。
彼の思惑に気付いた私。
これは結果から言うとビンゴ。


彼の想いを知って、出来る限り応えたいなって思った。
当日のデートのプランが決まるまでもいろいろあったけど、
実は当日もほんといろいろあって・・・(笑)
いつもは『ちょこっと飲んでお部屋へ行く』デート。
いつも通りじゃないデートも、楽しかった♡
いろいろあったけど・・・



実は私、にわかブームに乗りやすい性格でして。
先週のちょこっと前から気分は『スターウォーズ』でした。
盛り上がりに便乗しちゃってて、1作目から観直したりしてて。
そしたら最初のルーク編の1~3作はこんなにストーリー知ってるのに実は観てなかったことに気付いて自分にびっくり。観た気になってたよ。
「スターツアーズのシーンが出てきたよ!」
「逆、逆w」なんて言われて。
若かりしハリソン・フォードがぴちぴちで可愛くてやんちゃで可愛いなんて、そんな話はしたけども。


「次のデート、スターウォーズ観ようよ」って言われてびっくりした。
だって貴重な数時間のデートなのに、3時間も映画で潰していいの?
「あとずっと前に行きたいって言った〇〇〇ってお店も」って。
これも確かに言ったけど。
そのあと他のブロガーさんのとこで、このお店に行ったらしき記事を見かけていいなあって思ったけど。
でもこのお店は取り消し、やっぱり我慢できないからってお部屋に行こうってなって。
それでも映画観たあとのお部屋はほとんど時間取れないだろうなって思った。
彼の思惑に気付く前はね。
やっぱりしゅわしゅわのグラスで乾杯したいなあって思って。
オードブルくらい軽めの料理用意して持って行こうか思ったけど、きっとほんとに時間ないだろうなって諦めたけど。
彼の思惑に気付いたあとは。
多分多少余裕あるはずって思ったから、クリスマスっぽい料理軽めに作って持って行こうってはりきったのでした~♪


当日は準備のために完璧な任務を遂行せよ。集中して。ぴしって。
きびきび。
スケジュールは算段通り進む。
この日私は夕飯を作らなくて済むように計画を立てていた。
他の用事もあわせて消化する。
でもやっぱり買い忘れが発生して慌てて買いに戻ったりしたけど。
大丈夫。間に合う。
あとはオードブルに取り掛かるだけというところまできて。
そこで気付いた。
今、私が料理してたら変だってこと。
・・・しまったあ。
誰もいない間に作っておくべきだったんだ。
突然思いついたからメニュー組み立てて時間配分考えるので精いっぱいで。
うっかりした。
失敗。残念。
買っておいたスプマンテだけこっそり持って、待ち合わせた映画館へ向かう。


単純に『スターウォーズ』の新作が楽しみ。
だけどそれよりなにより。
初めてのお出掛けデート!!
いろんな種類の『嬉しい』が重なり合って、ただ『嬉しい』としか言い表せない。
嬉しい嬉しい嬉しい。


ほら、こういうデート初めてだからどう書いていいかわかんないんだけど(笑)


ビールやらなにやら買い込んでシートに座る。
不思議な時間だった。
インプットされてくる情報が私の中に沁みて、アウトプット用の思いが満ちる。
何かこう発信したいときは『海』のことを考えているか、『海』に伝えたいときがほとんどのこの頃。
伝えるときは文字で発信がほとんどで、つまりそういうときは『海』は離れたところにいるのに。


ぎゅって


頭を彼の肩に預けて腕に絡みついて指先を繋ぎながら。
おでこや髪に触れてくる唇。
一番想いを伝えたい人が真横にいる不思議。
その隣の人はさわさわこちょこちょ落ち着かないけど(笑)
キスをしたそうな彼。
アピールすごいけど、無理ってば(笑)
じゃあって差し出される頬に
それならって頬にキスをした。
これならね、って頬にはキスをせがまれるまま何度も。


エンドロールの流れる映画館。
わざとゆっくり動いて私たちが最後のお客になるのを確認して、そこでやっと、きちんとキスをしてから映画館を後にした。


長い映画のあとなのに、この日の私たちのデートはまだ続く。
素敵だった夜はまだまだ続く。