海はひろいな『第二章』

婚外恋愛ブログです。好きだから好きなのに。

許されないことなのは重々承知です。
不愉快だと思う方はどうぞスルーでお願いします。

1222・エピソード2

数駅電車で移動する。
「映画、面白かった~?」って微妙な彼。
えー?
私アドレナリン出過ぎてたかなあ。
何もかも楽しくって冷静な判断出来てなかったかも。
全部楽しいんですけど!
しいて言うなら
「BB-8が格好良かった♡」


彼と、映画観れちゃった♡
嬉しい。楽しい。大好きvvv


予定ではこのあとお部屋のはずが・・・
いくとこいくとこ満室というね。
・・・まあそうだよねえ。
Fridaynightは甘くない。
しかもこんな時期だしね。


「まあ、こうなる予感はしてたんだよね」って彼。
多分、映画のあとのあの時間だとお部屋行くの難しそうなのも予想してたと思うんだ。
きっと、私が行きたかったお店行くのと迷ったと思う。
だから映画観終わった後、どちらかでも選べるような場所で映画を観たんだ。
そしてお部屋行くことを選んで。
結果だめだったけどさ。
本当にもう、その気持ちだけで嬉しすぎるんだよ、わかってる?
だから楽しく、「飲みなおそう♪」


今日の計画をありがとう。
いっぱい考えてくれてありがとう。
いっぱい伝わってきて嬉しかったの。
大好き。
一緒にいれるだけで嬉しいんだってば。
その気持ちだけで本当に嬉しかったの。


次に入ったお店で、乾杯して。
お部屋で飲もうと思って、直前にコンビニで買ったお酒、どーするよ(笑)って
私も実はね、ってスプマンテ見せて。
ここで飲んじゃう~?
いやいやだめでしょ~w
お互いバッグをごそごそしてて。
『海』がバッグから取り出して私の目の前に置いたのは。


とあるジュエリーブランドのギフトボックス


・・・え?


状況がすぐに飲み込めない。
何が起きたか、理解が及ぶほどに、込み上げてくるもの。


もしも一瞬おうちに帰れたならおうちでわんわん泣きたかった。
嬉しくて。


「クリスマスっぽいことしたいって言ってたからさ」


気持ちが言葉にならなかった。
代わりに涙が滲む。


「泣くなってw」
頭をくしゃくしゃって。
「・・・・・・だって」


こんなにこの日のことを考えてくれていたとは思っていなくて。
完璧にこれは予想外だった。
ここまでしてくれるなんて。



彼がこのプレゼントを買いに行ったときのことを話す。
他の人と『同じように』お店は恋人にプレゼントを買いに来ている男の人でいっぱいだったって。
それに混じって私のプレゼントを選んでくれている彼の姿を想ったら、また胸が熱くなる。
ほんとにどれだけこの日のことを考えてくれていたんだろう。


「・・・ありがと」って小さな声でそう言うのがやっとの私。


そのギフトボックスが愛おしくて、ずっと手のひらに包んでいた。
その姿をカメラに収めて。
ずっと手のひらで愛しんでいたら。


彼がギフトボックスを紐解く。
きらりと。
初めまして、私の宝物。
きみとは一生一緒だからね。永遠に一緒にいようね。


何気にアクセのカラーと彼のシャツもリンクしてて。
「合わせてきた」って。
何から何まで、本当に考えてくれていたんだなあ。


そして、そろそろ時間。
『終電』の。


2階だったお店から降りる階段は誰もいなくって、そこでキスをした。
ときどき近くなる喧噪にはっとして離れて、またキスをして。


駅に向かうあいだ。
また頬を差し出すから、それにもまたキスで応えた。


駅に降りるエスカレーター。
1人用の幅のそれ。
私が前で、彼が後ろ。
彼が私の肩を掴んで、くるんって向きを変えさせて、ハグさせる。
ぎゅ・・・っ


もうすぐ帰らないとね。


もしも、お部屋が空いてたなら彼の思惑は私の推察通りだったのかなあってぼんやり思いながら。
帰りの電車に乗った。


がたんごとん。
レールの軋みがカウントダウン。
こんなに幸せいっぱいの1日だったんだから、泣いちゃだめだよ。


がたんごとん。
想いが溢れそう。


がたんごとん。



「もうちょっと一緒にいたいなら一緒にいるよ?」
・・・え?
彼のこの思惑はここで判明した。
「俺遅くなるって言ってあるからまだ一緒にいれるよ」


やっぱりそうだった。
『海』は帰らないつもりだった。
だからわたしのぎりぎりまで一緒にいてくれるつもりだったんだ・・・



でもきっとどこもお部屋は空いてないだろうな。
それでも一緒にいるだけでも、いいって言ってくれている。
でもせっかく『終電』に乗れたのに。
しかもね。
この日に限って私、女の子の日になってしまっていて。
ほんと、「なんて日だ!」って思った。もう!小峠め!
でもすごい軽い始まりだったからいいかなって。
いつもはやだけど今回はって。
それにね。
歴代彼とはお風呂に入るの拒んできてた私なんだけど。
だから『海』と一緒にお風呂も今日は入るいいチャンスかもなあって思って。
でも。
でも。
でも。
せっかくなのにそんなんだし、迷った。


「一緒にいたいならつきあう」


私なりにいろんな事情を考慮した。


一緒にいたかった。
一緒にいたいに決まってる。


『海』が考えてくれた今日の為のプラン、全部私にください。


だから『海』の手を引いて、電車を降りた。
その気持ちだけで嬉しいはずだったのに。


「泣かないで」
気持ちと一緒にもう涙がいっぱい零れてしまっていた。


お部屋空いてないかもなのにね。
私の事情もあるのにね。


一緒にいたいって、ワガママ通しちゃった。


あとは
なるようになる。
なるようにしかならない。


ちょうど1部屋空いてますよちょっと待っててくださいねって。
お部屋で私のスプマンテで乾杯して。
オードブルは作れなくって結局ちょうど良かったし。
一緒にお風呂に入れたし。
そして。


きっと運命はこうやって回る。
なるべくしてなる。



私に、こんな素敵な1日を過ごさせてくれてありがとうございました。
『海』