海はひろいな『第二章』

婚外恋愛ブログです。好きだから好きなのに。

許されないことなのは重々承知です。
不愉快だと思う方はどうぞスルーでお願いします。

私があなたを好きな理由

たぶん、私は他の人より少し、心を解放するのが苦手と思う。
もちろんいろんな理由はあるけど。
加えて少し、めんどくさがり。
理由を説明する前に、逃げちゃう。
上手くはぐらかす。



理由のひとつ。
考え過ぎてしまう、こと。


これを言ったら相手はどう思うかなって。
そんな思いさせてしまうなら、言わない方がいいかなって、思っちゃう。


『海』とつきあい始めた頃、それはよく思った。
こんなこと言ったら呆れるかな
こんなこと言ったら怒るかな
こんなこと言ったらどうする?
『不倫』なんて大人な体裁の恋なのに、
湧き上がる感情はとても子供じみてて。


やっぱり最初は行き違いなんて、とっても些細に頻発した・・・
どうして連絡遅いの
どうしてそんな反応なの
どうして連絡してくれないの?
子供みたいにわがままで、それは自分でもわかってて、
だから言えなくて、なのに不機嫌さを隠せなくって。


そんな私に気付いて、
きちんと話を聞いてくれる。
きちんと向き合ってくれる。
もう、そうしたらそれだけで充分で・・・
くだらないことで拗ねてる自分が恥ずかしかった。
もう嬉しくなっていたし、そもそも恥ずかしいから、
私が話を終わらせようとしても、
まだ、待ってる。
もう、気分落ち着いたよって言っても、
聞く。
私は話聞いてくれるだけで満足だったんだけど、
彼には違っていたみたいで。
原因とかきっかけとか、こう陥ってしまった理由を聞かれた。
落ち着いてしまえば、理由なんてくだらなすぎて恥ずかしくって。


なのに。
なんでこんなに時間をかけて丁寧に聞いてくれるんだろう。
誤魔化してもはぐらかそうとしても、それを許してくれない。
だって、くだらないのに。
言うまで待ってるから、
ずっとずっとずっと待ってるから、言うしかなくなった。
それをきちんと受け止めてくれた。



今までこんな風に、心の傍まで来てくれた人いなかった。



理由のもうひとつ。
極端に涙もろいこと。
そして、プライドの高さがそれを認めなかったこと。


心の奥の感情を出すとしたら、簡単に感情が揺さぶられて泣いてしまう、ような話。
そんな話をする機会はそうそうないけど。
ゼロではなく。
そんな機会に直面してもやっぱり私は話せないから、誤魔化してばかり。
「悩み事ないんだね~」とか
「夢とかあるの?」とか
「どん底とか知らないんだね」とか、言われ放題。
私だって話したかったけどね。
出来なかったんだもん。


例えば、私は、結婚式で親への感謝の手紙を読めなかった。
恒例のあの儀式を、省略した。
もちろん手紙はしたためたけど、とても読めるとは到底思えなかったので、
手渡すだけにさせてもらった。



少し思う。
もしも、『海』なら・・・


『もしもそれでも私が手紙を読みたかった』って思っていたら、彼ならば。
とことんつきあってくれたかな・・・なんて。
ずーっと心の傍にいてくれて。
きっと会場の全員が呆れてもずっと待っててくれそう。
それか、私の手からさっと手紙を奪って、代読してくれるとか。


・・・なんて、すべて妄想だけど。


こんな現実味のなさすぎる話、イキオイでついしてしまったけれど。


具体例は仮想でこそあれ、想定に至る根拠は確実。
『海』だったらきっとそうするなって。
いままで私にしてくれた彼の行動。
どういうときにそうしてくれて、
こういうときにこうしてくれた、
今までの行動からの推測。
それも確定に近い予感。
彼ならそうする。
かなって。
純真に思う。


この先の不確定な未来で、この希薄な具体例みたいに、『気持ちを伝えなければならないけど、ものすごく苦しい』事態に陥ることがあるかも知れないとして。
彼がいるなら。
彼がいてくれるなら。
私は安心して、その局面を迎えられるなって思った。


こんな安心感はいままで知らなかった。



こんなだった私を私も変えられたらなって、思う。
なるべく素直に。
なるべく恥ずかしがらずに。
誰のため?
誰のせい?


たくさんたくさん伝えられるように。