好きとは
ちょっとお高いかも知れないレストランの、
女性用に渡される値段の書かれてないメニュー。
気を遣わないように、
『好き』なものを選べるような、お気遣い。
好きとは。
好き勝手・・・?
きっとこの辺の解釈はいろいろ。
だから、『好き』もいろいろ。
値段を見たら、好きだけどやめちゃう?
値段を見ても、好きだけどいっちゃう?
値段を見なかったら、自由奔放でいる?
制限や制約と、好きな気持ち。
最初から割引いた世界で選ぶ『好き』
制限や制約を無視して選んだ『好き』
何かを我慢して、選ぶ『好き』
何も我慢しないで選ぶ『好き』
制限も制約も我慢も不自由さもいたたまれなさも憤りも切なさも一丁前の罪悪感も後ろめたさも背徳感も誰かを傷付けているという自覚も誰かに責められて当然だという覚悟も全部持ち合わせてなお、『好き』です。ごめんなさい。
そうやって正当化するつもりじゃなくって。
『好き』は意図して生まれてなくって。
言い訳と言われればそれまでの。
苦しいのに、『好き』
苦しいけど、『好き』
そんな『好き』を選んだ人達を、
私は好き。
どうか、笑って。
大丈夫って、いつか、きっと言ってくれるといいな・・・