海はひろいな『第二章』

婚外恋愛ブログです。好きだから好きなのに。

許されないことなのは重々承知です。
不愉快だと思う方はどうぞスルーでお願いします。

好きな人がいます、1

この頃、夫の私への執着が酷い。


つい最近、リビングで寝落ちしたところを襲われたばかり、
だったから、だから少し油断。
だからしばらく安心かなって思っていた。
少し油断して・・・
ちょっと無警戒に寝転んでたら、
やっぱり寝ちゃうんだけど、
そこをまた、襲われるなんて、思ってなかった。


こないだシタばっかりじゃん・・・


この頃、様子がおかしい。
やだなあ。


その数日後、
いつも大抵夫の方が先に寝るんだけど。
おやすみを交わすときに、
キスをねだられた。


今までこんなこと、されたことないし、
驚いたけど、取り合うつもりなんかない。
のに。
軽くあしらうつもりでいたのに。
腕を掴まれて身体の向き変えられて、強引に。


どうして?
こんなこと、なかったのに。


そして。
そのごくわずか数日後。


私がリビングに戻ったとき、夫が寝ようとしてたタイミングだった。
おやすみ、って
おやすみ~って、すれ違おうとしたら、抱き締められた。


ざわつく心を置きざりに、
キスされる。


なかなか解放されないことに、不安になってく。
抱き締める腕の力が強くなる。
相手の身体が熱を帯びていくのが、わかる。


いやだ
やだやだやだ
もしかして、またなの?



ソファに押し倒されて、
そのまま、諦めたつもりだった。






ずっと、
下の子が生まれて以降、レスに出来たかなあって思ってた。
子育てに満身創痍、それ以上の余裕なんてとてもなかったから。
そしてそれでよかった、のに。


いつぞやに行った旅行で、覆される。


バカンスの解放感。


そのときの、お部屋はちょっと大きくて。
1人1台のベッド、それを自由に動かせるくらい余裕あるお部屋だった。
だから子供たち、楽しそうに。
自分のベッドを、秘密基地のように離れ小島のように、
好きな場所に配置して眠りについてた。


私も久しぶり、1人で悠々使えるベッドの解放感を味わっていたけど。
ただ飲んで酔うことが許される夜に完全に無防備で眠っていた。
ギシ・・・ってベッドの軋む音に。
気付いたときには、遅かった。


自分の置かれた状況を把握する、
夫が何をしようとしているか、
子供が同じ部屋で寝ているのに。


遊び疲れ果てている子供たちは、きっとぐっすり眠っている。
でも。


やめて、とか声を出して起こしちゃったら大変だから。
声を出さないのがせいいっぱい。


レスじゃなくなってしまった日。



それ以降、そうならないように、さりげなく努力。
そんな雰囲気にするはずもないし、
一緒に寝室へ行こうって誘われたら、
いろいろすることあるからって、断るし。


『海』と夜な夜なチャットするのも、
寝室になるべく行かないために、
行く時間を遅くするのに、ちょうど良かった。


だから言葉で誘われたら断れるのに、
寝てる隙(しかもいつも酔っている)を狙われるから、
ちょっと、困っている。


今までなかった、リビングでって選択肢も増えてしまって、
いよいよ、困る。


だから、今度、“起きてるとき” に誘って来たら、
きっぱり断ろうと、決意してた。




でも、無理だった。
やだって思ってたのに、口に出せなかった。


やだやだやだやだ




「やだ?」
ふと、動きを止めて、尋ねられた。



ふるふると首を横に振っていた。



「じゃあどうして泣いてるの?」



いつの間にか、泣いていた。



「他に好きな人、出来たの?」