海はひろいな『第二章』

婚外恋愛ブログです。好きだから好きなのに。

許されないことなのは重々承知です。
不愉快だと思う方はどうぞスルーでお願いします。

貝殻に耳を当てると

貝殻に耳を当てると音が聴こえるように



あの日のことを思い返す。
あの、イベントの後。
跡。


あの日彼が無事帰宅できたのかと尋ねた問いに答えはなくても。


あの日、何も感じないようにココロをそう仕向けたのは。
せっかく逢えるのに、それまでの悲しい気持ちを見たくなかったから。


凍ったみたいなココロ。
でも。
この後。
凍ったはずの気持ちが。
歩み寄りたくなってた、彼に。



翌日夜に、待つまでもなく、
いつにもまして早く、来たLINEに。
嬉しくなってた。


今日は前みたいにいっぱい話せるんだって、嬉しく思ってたら。
眠いって言う。
もう寝るのって聞いたら。
まだ寝ないよって言う。
私今日はまだ寝なくて平気なんだよって伝えても。
まだご飯食べてないしって、言う。


そんな流れは、どうでもいいんだ。
(近付き始めの頃はご飯なんかどうでもいいから私と話そうとしてくれてたけども)


話したい私と、
まったくその気のない彼に。
噛み合わない会話。


私の気持ちに寄り添うつもりなんて
全然なさそうな彼に。


今までなら、すぐ私の気持ち、察してくれたから。
敢えてのスルー、意味あるスルーなんだなあって思った。



だから、もういいやって、
思った。
もういいやって。
もう何も期待しない。
ここで全部諦めたつもりだった。
崖から飛び降りるような勢いで、
どうでもいいって、思った。



数日間、私たちに空白が訪れる。


思ったより、落ち着いていられた。
もしかしたら、このままずっと、空白かもしれない。
このまま。


このまま、ずーっと。



それは流石に淋しいかなあって。
淋しさが実感を伴い始めた頃、


やっと、ぽつんと彼からLINEが届いた。



嬉しかった。
嬉しい。
嬉しいな。


とてもぎこちなくて、
だいぶ不自然でも。


彼と繋がれてることが素直に嬉しいと思えた。



以前と比べようもないほど、やり取りが減ったとしても、
彼と繋がっていたいなって思ったから。



ここで、私はブログを再開出来たの。




貝殻に耳を当てると聴こえる音は。
波の音だと思っていた。
子供の頃。


貝殻が海に沈んでいた頃の、記憶なんだと思っていた。