海はひろいな『第二章』

婚外恋愛ブログです。好きだから好きなのに。

許されないことなのは重々承知です。
不愉快だと思う方はどうぞスルーでお願いします。

声のチカラ

1月某日。
今年初めて電話をした。


電話したいって言われたとき。
私も珍しく電話出来る状況。
普段は簡単に電話出来ないのに。


偶然に。
幸運に。


「電話したい」って
声聴きたいの意味でほろっと言われるときもあるんだけど。


今なら出来るから、
慌てて返事したら、
即着信。


今年初めて聴いた彼の声。


ふふ。
寒そう・・・


最寄駅から彼の家までのルート、
彼からあれこれ聞いたことがある。


これこれこうで、
こうなんだよ、って
聞いたことのあるあの道を、
今、歩いてるんだなあ。
思う。


例えば澄み切った冬の夜空の下に。
冷ややか冴えわたる夜の闇の中に。
スマホ越し、
繋がる、伝わる。


まるで一緒に歩いているみたい。


近くにいなくても傍にいるみたい。
共感覚。


『彼がおうちに帰るまで』
の電話を初めてしたのだけれど、
これってこんなに切ないんだね。


あ。
あれ。
もしかしてもう?


うん。
「着いちゃった」


目の前におうちの扉。


たかが扉のくせに、
1枚の扉ではない、重さを持って目の前に立ちはだかる。


正直、どうやって、「またね」をしたのか覚えてない。
とっても慌てて、逃げるような気持ちになったのは、覚えてる。


私の世界と、
私の知らない世界の、
境界線、
あからさまなアイコン、
声の世界で見えてしまった。


見ちゃった。


私たちの、限り。



もともと。
そもそも、『海』とはネットで出会ってる。
文字だけのおつきあい、やりとり。


顔も声も年齢も、性別だって、
知らない同士だった。


徐々に親密になって。


私の方が先に好きになったくせに、
ぐいぐい近付いてくる彼にはすごいすごい警戒した~(笑)


からの、結果の、今がある。




*:・゜。*:・゜*:・゜。*:・゜。



『声』にチカラはある。


だから見えることもある。



今のことも。