海はひろいな『第二章』

婚外恋愛ブログです。好きだから好きなのに。

許されないことなのは重々承知です。
不愉快だと思う方はどうぞスルーでお願いします。

私たちのLINE

私たちのLINEは、何かを特にルールとして決めたことはありません。


最初の頃の不安定な頃は、未読スルー既読スルーなんてしょっちゅうでした。
何度もぶつかって歩み寄って、お互いの『性質』なんかもお互いが理解するようになって、ある程度法則が見えてきました。


つい最近の記事でも書いたのですが、不要な心配をさせるので未読スルーはまずしない。
(一方的にしてたのは私の方、ということもある💧)
既読スルーは、ノリ?
というか流れ。
というか自然に?


何も言いたいことないからスルーなのだと思うし、
何か言いたいことがあるはずのにスルーなら、それは気付くし。
(これも気付いてもらえるのは圧倒的に私の方💧)


そして、基本的に、キャッチボール。
1つ送ったら相手の返答を待ってから次を送る。
返答までの時間に違和感があったら、フォローするようにもう1つ届く(届ける)こともある。


だから相手のトークは2つ以上たまることはほとんどない。
(1つのトークを区切ったらそうではないけど、タイミング的に)



纏めると。
1.未読スルーはしない
2.既読スルーはケースバイケース(要フォロー)
3.一方的な発信は2つ



尚、現在の私の状況は、
未読スルー中&トークが3つ蓄積中。


過去かつて陥ったことのない状況です。
未読スルーが今平気で出来ているのは、意図的な未読スルーだと彼が気付いているのがわかったから。
既読にすれば、勝手なフォローが入ってしまう。


いまのところ、考えているのは。
私が寝ても不自然じゃない時間に『おやすみ』だけ送るつもり。


本当、怒っている。
それでいいなら、それでいいと思っている。


ここ最近あんなにどたばたして、それはないと思っている。




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防波堤の約束

 ~これはあのときの空白を記録した3分の1の3つ目の話



今でも思う。
あんなこと言うんじゃなかった。


どうしてあんなに、全部見失ったんだろう。
あれは別世界。
歪んだ異世界。
私の弱い部分が見せた幻。


現実に戻って。


私の失言に対して彼の言う言葉は。
ひとつひとつ、リアリティを呼び寄せる。
私の失言を打ち消すために新たに用意した言葉ではなく、
過去に結び付く言葉。
過去を呼び寄せる言葉。


全部ここにあったのに、見失ってた。


簡単に迷子になった。
それは私のせいじゃないから。


言わなくちゃ。


もともと言いたかったのはそれじゃない。
言う。



家族の話をしないで。
私が聞いたらヤキモチ妬いちゃう話は聞きたくないの。



そう、お願いした。
言ってみれば想像以上にあっけない言葉だったと思った。
こんな数十文字が、こんなにしつこく根深く、心に絡みついていたなんて。



防壁を。
彼の世界の一部を閉ざすこと。
一部を失うこと。
それがとても怖く感じていたけど。


これは防波堤。


私を脅かす波が私に押し寄せないように。
防波堤の約束。



約束のあと、2人でお部屋にいた。
2人きり。
物理的に2人きりなのは勿論だけど。
約束が、私を2人きりにさせてくれるって
護ってくれているって、安心感があった。



今までは、私の要望を彼と向かい合ってぎゃんぎゃん喚いている、姿が浮かんでいた。
イメージの中のふたり。
でも。
約束のあと。
彼の腕に包まれている、ように思えた。



この安心感は幸せだなあって思った。




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蜃気楼の迷子

 ~これはあのときの空白を記録した3分の1の2つ目の話




結局私には、『家族の話題』を受け入れられる器がなかった。


素直に?
やっと?


敗けを認めた。



次は。
いよいよ伝えなければ。
「その話をしないで」
私にその話を見せないで。
見えないように、壁を作ってと言わなければ。


伝えるのは『言葉』。
文字に興して。
気持ちを、言葉に。


たくさんたくさん考えた。


もう、本当に辛かったの。


いっそこの気持ちをそのまま大砲みたいに撃ちこめればいいのになんて、思ったり。
そんな風に簡単に思いを伝えられたらどんなにいいか。


でも実際は。
何から話していいかわからない。


最初の頃はメンタリストかと思う程、気持ちを読んでいたくせに。
今でも何も言わなくても、気持ちの浮き沈みを察してたりする。
私が単純だからかもしれないけど。


そんな人なのに。
どうして、いつも、こうなんだろう。
どうしていつもこうなるの。
私がいつも、悲しくなる。


もしかして・・・
ぽつんと思った。


わざとなんじゃ?
わざとなんじゃ!


ふっと湧いた疑問は簡単に疑心暗鬼の引き金になって。
驚くほどあっさり全部疑ってしまった。
今までの、私たちの全てを。


だいたい、そもそも。
いちばん最初から、冗談みたいだった。
冗談ばっかり言って困らせてるように見えた。
それなのに私の方は彼を好きで、笑いながら悩んでいた。
あまりにも堂々と私を誘うから、私はこの人の世界には不倫なんて概念がないのかしらなんて思った。罪悪感や引け目を感じている私の方がおかしいのかと錯覚しそうなほど。


初めての待ち合わせに指定された駅は知ってる駅。
「会ってすぐキスしたらごめん」なんて、冗談。
私の知ってる駅にそんな『キスできる』不思議な空間がいったいどこにあったんだろう?もしくは、いつの間にそういうのが許される世間になっていたんだろう・・・なんて、とにかく不思議だった。



もしかして・・・
そこから最初から全部、冗談だった?
気持ちが逆行していく。
遡って最初からの何もかもが疑いのターゲット。
私たちの過ごした日々が全部。
どっちが蜃気楼?
最初から全部冗談だとしたら。


私に家族の話を平気で話せるのは。
冗談で付き合っているから、
そこまで気を使う必要ない。
冗談で付き合っているから、
傷付けたって気にしない。
冗談で付き合っているから、
だから。


わざとなの?


拒絶反応が起きる。
どう接していいかわからなくなった。


でも。
全部信じられなくても、何故か『終わり』を感じなかった。
でも、未来も何も感じなかった。
このとき私たち1つだけ、数か月後の約束をしていた。
それは叶わないんだって思った。
終わりも未来もない、時間の中にいた。


いつまでもこのままじゃダメだとは思っていたけど。
話さなきゃダメだって思っていたけど。


彼からのLINEはまずは当たり障りのないことからが多く。
それに反応する私を見て。
そこから応えるまでの時間や、態度、ご機嫌とか、推し量っていると思う。
条件が整ってそこからラリーが始まる、いつも。


だからラリーをさせないなんて、簡単だった。
繋がらないことは操れる。
未読スルーはしないことに、決めているけど。
これは想像以上に相手に心配かけるから。
それを踏まえても心配させずに、距離を置くなんて、私には簡単なこと。


だけど。
いつまでも逃げてるわけにいかなくて。
きちんと向き合わなくちゃいけなくて。


ぎりぎりまで彼から逃げたあと、彼を待った。
話そうって。


気持ちが逆行して何もかもわからなくなっていたから。
逆に、『話すこと』に抵抗がなかった。
話すしかなかった、と思った。
話すしか進めない。


彼はほんとに私が彼のこと好きって知ってるのだろうか。
私の気持ちを知っていて、わざとそんなこと言うのだろうか。
そんなにどうでもいい相手だったのだろうか。
だから。


所詮セフレなのかなーって思ってしまって。
実際口に出して直接聞いてしまった。


「・・・そんな風に思ってたの?」
彼の言葉に。


胸を抉られる思いをした。
そのひとことに、はっと我に返った。


蜃気楼が消えるみたいに、忽然と『今まで一緒に過ごしてきた私たち』に戻った。
戻れた。


「2年も一緒にいるのに・・・」
ほんと、そうだった。
ずっと一緒にいた事実は、現実だった。


私を迷子にさせたのはあなただけど。


言ってはいけなかったひとこと、言ってしまったかもしれない。
今も悔いる。
ごめんね。



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春を待つような淡い淡いピンク

そのピンクがいちばん似合う人だった。
雪の中のあたたかさのような人。
静かでつよく。


・・・消えてしまうとは思ってなかった。


せつないな。






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お別れの地図

 ~これはあときの空白を記録した3分の1のつ目の話




あまりにさらりと家族の話題。


正直前回の傷も癒えたとは言えない。
なのにまた。


何度も何度も、遠慮のない。
揺るぎようがない絶対的な事実。


抗ってきたけど、
今度こそはとうとう無理かも、
って
ぼんやり思った。



まだ春の気配も頼りないこの季節に、
やがて来るまだ来ない遠い夏の季節の翳が見えた。
まだ遠くはっきり見えないはずの翳が。
確実に来る夏の。


不安に圧し潰されそう。
このままじゃ、もう。



「その話を言わないで」とは言ったことはなかった。
けして多くのことを何でも話せる自分ではないことは知っている。
それを差し引いても。
言わなかった理由が、ある。


まずひとつ。
なけなしのプライド。
一丁前に悔しいらしい。
そんな話平気。
それっぽっち、だから何?
そんなことで私が傷付くなんて、とんでもない、だなんて。
強がりたかった。


そんなことで
こんなにこんなに傷付いてるなんて、言いたくなかった。



そうしてもうひとつ。


ずっと前。数か月単位で前のこと。
彼と話していたとき。
話しながら、気付いてた、この話の流れは家族の話になるパターンって。
気付いたけど、まあいっかって。
このときは心に余裕が少しはあって。
そのまま泳がせていたら、やっぱり的中。
「うんうん」
頷いて話を聞く。
それはいわゆる、一般的な『夫の愚痴』。
ああでも同じ女性としてそれは妻側にも言い分持たせてあげたいなあと、『一般的な妻』に対して一般的なフォローを入れる。
ふう、結果的に奥さんの肩を持ってる私。
まあ、よくあるよく聞くことだしね~。
でも、何やってるんだろ私・・・と思い始めたところで、『海』も気付いた。
「ごめん。こんな話」
自分で気付けてえらかったけど。


思うのは。


私たちの恋愛のベースにお互いの家族がある。
その上でする恋。


やはり2人きりのときは2人だけの世界がいい。
見なくてもいいものは徹底的に排除して。
閉ざされた世界へ。


でも。


あんなに何度も『家族の話題』に打ちのめされてきたのに、思っていたのは。
一丁前に思っていたのは。


閉ざしたくない。
目にするたびに傷付いてるくせに。


人は誰でも生きてる上でいろいろ迷ったり悩んだりする。
彼も家庭のことで、思うことがあるはず。
誰かに聞いてほしいって思うことがあるかも。
そのときに、私がいたいなって思った。
出来る限り一番の理解者になりたいなって思っていた。


そのために閉ざしてはいけなかったの。


でも。
無理だった、私。


隠し持っていた地図。
行先の読めない地図。
手放したくなかった。
辿り着いてみたかった。
諦めるときがきたんだな。


壁を作らなくっちゃ。
作ってもらわなくっちゃ。
私を護るための壁を。


壁に阻まれてそれでもう地図を辿れなくなっても。


敗けてしまったから。



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