海はひろいな『第二章』

婚外恋愛ブログです。好きだから好きなのに。

許されないことなのは重々承知です。
不愉快だと思う方はどうぞスルーでお願いします。

その日

私の、漠然とした夏への不安を吐露できたから。
一緒に書けるかなもうひとつ。


これ、たまたまだったんだと思うんだよね。
意味なんてないの。
ただの偶然・・・って
やっぱり言い訳みたいに前置きしちゃう。


そうだったら、私がいやだ。
情けない私。


その日私に起きたこと。
問題なのは『起きたこと』じゃない。


『その日』




その日は朝から蒸し暑かった。
不快な湿度。
でもそれは、その頃のいたって日常。通常通り。
いつもと違うのは、何故か息苦しさを感じたこと。
鼻の調子が悪いのかな・・・
息苦しい。


すっかり気が散る程度に息が苦しかった。
息苦しさにイライラした。
こんなに息を吸っても吸っても吸っても吸っても、満たされない。
空気が薄い。
吸って吸って吸って、そうしているうちに私は過呼吸に陥ってしまっていた。
『過換気症候群』だったらしい。
あとから説明を受けて、なるほどなあと思ったけど。
予備知識がまったくなかったから、悪循環に陥るしかなかったらしく。
吸っても吸っても息が吸えない錯覚に慌てて余計息をもっと吸って吸って吸って、
今思ってもお恥ずかしいんだけど、死んじゃうのかと思った。
まさか過呼吸だなんて思い至れず、
脳に何か異常が起きたんだと思って。
ならばいまのうち出来ることをしなければって思った時にはもうほとんど動けなくって、身体が痺れる。腕ががくがく震える。気付けば指先が、強張ってしまってほとんど動かない。
慌てました。
指がまだ動くうちにするべきところに連絡をしなければ、急いで。



『過呼吸』については一般知識としてはあったんですけど、
自分の身に起こったときに到底役に立つ知識ではなかったみたいです。


ほんと知らなかったから。
怖かった。
苦しかった。
『パニック症候群』とはよく言ったものだと思いました。


パニック真っ最中だったので、とても冷静じゃなかった私の気持ち。
最愛の子供たちへの思いは、大切なので内緒。


そしてもう1人の大切な人。
『海』のことももちろん当然想った。
彼への連絡も考えた。
でも『その日』はたまたま連絡出来ない事情があった。
『向こうについてWi-Fi繋いだら連絡するね』って言われていた。
連絡がまだ来ていない。
彼と連絡が取れない。


パニックで冷静でなかったので、
こちらからならLINEを送れたことにも思い至れず。
このとき最愛の彼に想ったことも、大切なので内緒。



逆にね。
もし、LINEなら送れるじゃん!って私が気付いていたら、いったいどんな内容を送ってしまっていたんだろうと思うと、冷や汗が出そう。
そしてもし、連絡取れる状態だったなら、私彼に電話なんかしちゃったりしてたんだろうか・・・?死にそう!とか助けて!とか・・・?


『その日』だったから結局私1人が文字通り『死にそうな』思いしただけで済んで良かったのかなあ。
彼を困らせるようなことにはならなくて、良かったなとはしみじみ思う。



後日彼に『過呼吸になったこと』だけ話をした。
『いつ』かは流石に言えなく。
ただ思ったんだけど、もしあのとき訪れたのが最悪の事態だったら、私たちお互いの安否を確認する術がない。それが気になって。


『過呼吸になって』と話した後、
「もしも死んだら、」(どうやって伝えればいいんだろうねって言おうとしたんだけど)
「死なないよ」
ぴしゃりって音がしそうなほどのイキオイでそこで言葉を遮られた。
過呼吸くらいで死ぬわけないって言いたかったのかな。
死ぬなんてバカなこと言うなって意味だったのかな。
わからないけど。
その話はそこで終わった。



さらに。
余談のような後日談。


いつだったかベッドの中で。
彼が私のことを、“あらゆる意味で”  ちゃんと考えてるんだよって話をして。
「過呼吸にならないかも気を付けてみてるんだよ」って話されて。
そのときはね、また私を恥ずかしくさせて愉しんでるんだって決めつけてしまっていたんだけど。
調べたら、その時にもなってしまう人もいるみたいでした、『過呼吸』。


気付く、彼の優しさ。


それをもってしてもなかなか書くことを躊躇っていた話。
情けなかった私の話。