海はひろいな『第二章』

婚外恋愛ブログです。好きだから好きなのに。

許されないことなのは重々承知です。
不愉快だと思う方はどうぞスルーでお願いします。

温かい場所

この頃はずっと、息を潜めるように逢いに行ってる。
彼とのデート、待ち合わせ。


帽子を目深に被ったり、
大きなスヌードに顔を埋めたり、
そして、
俯きながら歩く。


視界を狭めて。
何なら目を閉じてしまいたいくらい。


そうすることで世間から切り離されるなら、
どんなにいいか、
なんて。
思いながら、待ち合わせ場所に向かうから。


わ!!


突然腰を引かれて抱き寄せられる。


一瞬、驚く、けど、
こんなことをするのは
世界にたった1人しかいない。


私より先に着いていて、
私より先に私を見付けて、
私を抱き寄せるひと。


わ!!って、
驚くのと嬉しいのが、一緒。
幸せな一瞬。


照れ笑いしながら、
早かったね~
びっくりした~って言いながら、
寒いね~
すっごい寒いね~
寒い、
さむさむさむさむ・・・


寒いしか言えないおもちゃみたいな私に、


寒いならビール要らない?って意地悪そうに言う。
寒くったってビールは飲むのー(笑)


そんな風に始まったデート。
日中のデートも、少し久しぶりな。


真冬のもこもこデートは、
お部屋に着いてもたどたどしい。


コート脱いだり、
ストールかけたり、
もたもたしてるうちに、
待ちきれないように抱き締められて。


腕の中に穏やかに沈む。
安息の地みたいな、幸せな。


恋しかったな。
この場所。


私だって、
ずっとずっと抱き締めたかった。


『海』の身体は温かくって、
気持ちいい。


冬は嫌い。
寒いの嫌い。


『海』は暑い方が嫌だって。
男女差あるある(笑)


冬は寒くて嫌いだけど、
お部屋に限っては夏でも寒いものなんだと思い知った。
夏は夏でクーラーの冷力が。


結局いつでも寒い。
ベッドの中が恋しい。
彼の側が恋しい。


そろそろ帰る仕度しなきゃねってなっても。


私だって時計読めるんだから、わかってる。
でも。
寒くて。
つい、『海』にぴとって抱き着いちゃう。
温かいし、
大好きで。
ぬくぬくしてるふりなのに。
ただ、温まってるだけなんですけどー
離れられないのは寒いからなんですー
なのに。
なのに。


バレた?


「またすぐ逢えるから」って
潰れそうなほど抱き締められて、
泣きそうになるのを必死で堪えた。



ほんと、またすぐ逢えるのに。